エロ豆知識 「性的興奮」
性的興奮性的興奮(せいてきこうふん)とは、生殖活動に伴う興奮状態であるが、動物の多くが発情中の異性の臭気や特異な行動によって引き起こされる一方で、人間の場合は非常に様々なシンボルや、更には自身の空想からでも、性的興奮を喚起させる能力に恵まれている事もあり、様々に様式化されており多種多様な性的興奮の対象が存在する。
もっとも普遍的なのは発情中の異性であるが、その発情を知らせる信号としてもっとも一般的なものは匂いである。
匂いには俗に言う「フェロモン」があるが、昆虫や一部の動物には発情を引き起こすための性フェロモンが存在する。
しかし人間の場合は明確な性フェロモンは存在している訳ではないようで、現在に至るまで、人間性フェロモンは発見されていない。人間が性的興奮を覚える異性の香りは個々の人における主観の中では明確に存在しており、それらの人々は、匂いによって発情する。
もっともこの場合の匂いではあるが、人によってまちまちで、異性の肌の匂いに敏感な人もあれば、中には生理中の血の匂いや下り物の匂い、果ては他人には悪臭にも成りかねない汗の分解したアンモニア臭や、悪臭そのものの糞や屁の臭いに発情する人もある。
鳥類はその視覚的な物もあるが、それ以上に鳴き声によって求愛活動を行い、性的興奮を喚起する。昆虫などでは求愛活動に一晩中鳴き続けるし、哺乳類の多くも、求愛活動の段階において、特徴的な音を発生させる。
人間の場合は特に、言語によるコミュニケーションを日常的に行うため、求愛活動も言語的音声によって行われ、これを聞いた相手が性的興奮を催す。
中には「異性の声」に無条件に反応する向きもあるようだが、特に情熱的な発音等に興奮したり、性行為時に興奮して発せられる、いわゆる喘ぎ声は、特に顕著な性的興奮を呼び起こす。またそれらの興奮を呼び起こす音を文字的に表現した物でも、人間は性的興奮を催す事が可能である。
しかし中には、様々な道具に関連した音までもを性的興奮に結びつける感覚の持ち主もおり、それらは様々な音に反応して、性的興奮を得ていると思われる。
異性の体に見られる身体的特徴に発情するのは、特に霊長類に強く見られる傾向である。
人間の場合は、日常的に衣服で体が隠れている事もあり、様々な身体的部位の見た目で性的興奮をする。
顕著な例としては、男性が女性の胸部、脚部に性的興奮を覚えたり、女性が男性の体格に興奮する、体のラインが出やすい薄い衣服の輪郭に興奮する。
当然、裸体そのものを見ても性的興奮を覚える訳だが、これには裸体と認識できる写真やビデオ映像、線画やシルエットといった二次的情報に対しても、性的興奮を覚える事が可能である。特に男性の場合は、視覚的なシンボルによって性的興奮を得るが、女性の場合では、想像上の各種シンボル的情報(場合によっては文字や概念)によっても性的興奮を得る事が可能である。
更には首筋のラインや顔の造型、足や手といった、比較的露出度が高い部位に、また興奮する訳だが、人間には想像力が在るため、乳房や臀部など被服に覆い隠されていてもその形状などが露わに認め得る部位の、二次的に裸体を連想できる視覚情報に性的興奮を覚える場合もある。
しかしこれが先鋭化し過ぎると、異性が脱いだ着衣に性的興奮を覚え、肝心の異性の裸体には見向きもしないフェティッシュ等の特殊な性癖となって現れる事もある。